刺激的だった香港を後に、旅はバンコク、マレー半島を南下し、マレーシア、シンガポールへと
滞在する町が決まると、まずは宿泊する場所を探す
著者の宿泊場所を決める基準は、安い所、そしておもしろいところ、現地の人々の暮らしがみえるところだ
行く先々でその町を知ろうとひたすら歩き回るが、何かが物足りない
そして、はたとその理由を知るのだ
それはあまりに香港が刺激的で、その幻影に引きずられ、香港を最高として比べるものだから、香港よりは見劣りしてしまうことに
私は、バンコクからチャムボーン、ソンクラー、ペナンへと移動する列車の旅も、とても興味深かった
狭い座席に厚かましく座り込んでくるおばさんや気の毒に思って声をかけてくる若者との会話もワクワクした
言葉は通じなくても何とかなるのだな思う
ペナンで宿泊した娼婦の館での触れ合いもおもしろい
著者もだんだん旅慣れてきて、ふっかけられた値段を鵜呑みにせず、値切ったり断ったり交渉上手になってきている
次巻は、カルカッタへ向かうらしい
楽しみだ
巻末には、高倉健×沢木耕太郎の対談付き
健さん、こんなに喋るんだということにも驚いたし、旅好きなことにも驚いた
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年11月22日
- 読了日 : 2021年11月22日
- 本棚登録日 : 2021年11月17日
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