久しぶりの小川糸さん
小説はほとんど読んでいるが、日記風のエッセイは
初めてかも・・・
それでいきなり度肝を抜かれた
「新年早々、ペンギンは海外へ」
という文章
えっ、ぺ ペンギン???
ペンギン飼っているの?糸さん?
と、あほみたいだけど、本当にそう思ってしまった
とりあえず読み進めていくと、ご主人のことをペンギンと書いているそう
至る所にペンギン、ペンギンと出てくる
さりげなく愛していらっしゃるんだなと、ご夫婦の自然体の生活がこちらにまで伝わってくる
ペンギン問題が解決したと思ったら、今度はゆりね問題
ゆりねちゃんというワンコを飼われているのは、以前読んだ本でも出てきたので知っているが
「ゆりねの幼稚園の日だ」とか???
えっゆりねちゃんて、ワンコだったよなと訳が分からなくなってしまった
まあ、しつけ教室というか、他のワンちゃんとの交流ができるスクールみたいなものだと、納得したが・・・
私が大好きな「ミ・ト・ン」の作品の取材のため訪れたラトビアの様子、歴史・国民性・・・
どんどんラトビアに惹かれていく様子がこちらにまで伝わってくる
私もつい最近BS3でバルト三国の手仕事の番組を見て
何とつつましく丁寧で優しい暮らしぶりなんだろうと心を打たれた
糸さんのぶれないライフスタイルや平和に対する考え方はとても立派で、憧れる
ラトビアには十得というものがあるそうな
十戒ではなく十得というのもラトビアらしい
糸さん流に日本語に訳すと
『正しいところで、隣人と仲良くしながら、誰かのために、まじめに楽しく働いて、分をわきまえ、清らかに美しく、感謝の気持ちで、朗らかに、気前よく、相手を敬う』
なかなか含蓄がある
糸さんのプログの日記が文庫本化したものらしいので
時にはプログ覗いてみようかなと思う
- 感想投稿日 : 2022年6月20日
- 読了日 : 2022年6月20日
- 本棚登録日 : 2022年6月20日
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