とうとう終わってしまった
たった一人で始めた活版印刷三日月堂、今では、人が集い、話し声や笑い声やいろいろな機械の音で活気に満ちている
弓子さんの人に寄り添い、その思いを何とか形にしようとする真摯な人柄 と活版印刷の魅力が人を惹きつけるのだろう
私がこの本を気に入ったのは、次のような理由から
1 本が好き、活字が好きなものにとっては、言葉が形あるものになっていく過程は何より楽しい
言葉にまつわる名言もたくさん!
2 4巻に渡って、活版印刷で作られた多数の作品はとても魅力的で、制作過程の描写が詳細で、楽しめる
どれも手に取って見てみたいし、欲しくなった
3 一度訪れたことのある川越が舞台だったので、光景が浮かんできた
山村 暮鳥
おうい雲よ
いういうと
馬鹿にのんきさうぢやないか
どこまでゆくんだ
ずつと磐城平の方までゆくんか
なぜかこの詩が気に入ってしまった
水上さんのように、ぼっーと窓から刻々と変わる雲の形を眺めていたいなと思った
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年4月19日
- 読了日 : 2020年4月19日
- 本棚登録日 : 2020年4月19日
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