活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫 ほ 4-4)

  • ポプラ社 (2018年8月3日発売)
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感想 : 128
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とうとう終わってしまった
たった一人で始めた活版印刷三日月堂、今では、人が集い、話し声や笑い声やいろいろな機械の音で活気に満ちている

弓子さんの人に寄り添い、その思いを何とか形にしようとする真摯な人柄 と活版印刷の魅力が人を惹きつけるのだろう

私がこの本を気に入ったのは、次のような理由から

1 本が好き、活字が好きなものにとっては、言葉が形あるものになっていく過程は何より楽しい
言葉にまつわる名言もたくさん!

2 4巻に渡って、活版印刷で作られた多数の作品はとても魅力的で、制作過程の描写が詳細で、楽しめる
どれも手に取って見てみたいし、欲しくなった

3 一度訪れたことのある川越が舞台だったので、光景が浮かんできた


山村 暮鳥
おうい雲よ
いういうと
馬鹿にのんきさうぢやないか
どこまでゆくんだ
ずつと磐城平の方までゆくんか

なぜかこの詩が気に入ってしまった
水上さんのように、ぼっーと窓から刻々と変わる雲の形を眺めていたいなと思った

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月19日
読了日 : 2020年4月19日
本棚登録日 : 2020年4月19日

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