鈴木光司による「リング」シリーズ完結編・・・というよりは補間エピソード集と言った方がしっくり来るか。メイン三部作では深く描かれなかったエピソード2編と、シリーズを締めるエピローグ的作品1編が収録されている。
収録されているのは、1.リングウイルスに感染した高野舞が貞子を出産するまでの姿を描いた、「らせん」の補間エピソード―――『空に浮かぶ棺』。2.舞台女優時代の貞子を元劇団員の回想で描いた、「リング」の補間エピソード―――『レモンハート』。3.「ループ」後の世界を、残された礼子の視点で描かれる「ループ」のエピローグ―――『ハッピー・バースデイ』。
先述のとおり、シリーズ三部作を補間する内容となっているので、新しい物語を楽しむというよりは、完結した物語の余韻を楽しむといった感じ。シリーズを締めるに重要な内容となっている訳でもないので正直、スルーしても特段問題はないかと。(まあそこまでボリュームがある訳でもないので、三部作読破したのなら本書まで読んでおいて損はないだろう。)
ちなみに、映画『リング0 バースデイ』は、『レモンハート』の映像化作品となっている。
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- 感想投稿日 : 2024年2月10日
- 読了日 : 2024年2月10日
- 本棚登録日 : 2023年5月27日
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