世界史の中のパレスチナ問題 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2013年1月18日発売)
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感想 : 36
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現在のハマスとイスラエルの衝突について理解を深めたいと思い読んでみた。どうしても宗教問題として見てしまいがちだったが、根本は領土問題であること、そのきっかけはオスマン帝国の滅亡や植民地支配を望むイギリスの三枚舌外交であることに加え、もともとユダヤ教徒はヨーロッパにおいてキリスト教徒からも排斥や差別を受け、自国からユダヤ教徒を追い出したい人たちがシオニズム運動を支持することや、アメリカが911以降始めた戦争により広めたイスラモフォビアもこの問題の泥沼化の要因の一つであることなど、結局大国やヨーロッパの国々にも大きな責任がある問題であるということが理解できた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2023年10月17日
読了日 : 2023年10月17日
本棚登録日 : 2023年10月17日

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