ストーリーというよりは詩寄りの絵本です。
「あさになったので まどをあけますよ」
というフレーズと共に、山の子や、街の子や、川辺の村の子や、海辺の村の子が、窓を開け放ち、それぞれの住む土地の様子が描かれます。
細密な絵ではなく、絵の具を塗りつけたようなボヤッとした輪郭の絵ですが、不思議とその土地の空気感が伝わってくるところが素敵です。
山には山の、街には街の、川には川の、荒野には荒野の、海には海の空気があり、それぞれが素敵だなぁと感じるのです。
私の住んでいる街は、最初のページのような山の中ですので、私はやっぱり、この山の村に親近感を感じてしまいます。
光村の1年生の教科書に載っています。
先日1年生の先生が、「子どもたちに換気を意識してもらいたいので…」とこの本を挙げられた時にはウケました。
「違う、そうじゃない」という気持ちと、「確かに、それもアリか?」という気持ちが一瞬の間にせめぎ合いました。
このご時世ですものね。
今年は、換気の啓発に使えるようです。笑
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2020年6月13日
- 読了日 : 2020年6月13日
- 本棚登録日 : 2020年5月24日
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