国会で自民党の石破議員が薦めると言っていて興味を持った。太平洋戦争のシミュレーションが実際の経過と同じだったというのだが、模擬内閣の若手エリート達よりもむしろ出題側の追い込みの方が際だっていた。フィリピン近海でアメリカに挑発させたり、無理矢理対米開戦させたり、ソ連の参戦をほのめかしたり・・・。わかってたのか。
戦争が避けられなかった理由はいわゆる統帥権独立=国務と統帥に二元化された政治機構、となっているが、統帥部も必敗なら開戦しないわけで、厳しい戦いだけど何とかなると思ったいいかげんさこそが理由だと思う。日本人だからこの感じはなんとなくわかるけど。
本としてはどうも描き方が荒くて読みにくかった。若手エリートのひとり志村海軍少佐という人のセリフが印象深い。「勝つわけないだろ」「日本には大和魂があるが、アメリカにもヤンキー魂がある」
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- 感想投稿日 : 2013年5月10日
- 読了日 : 2013年3月6日
- 本棚登録日 : 2013年2月24日
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