PERT法のクリティカルパスにリソースの競合を考慮したのがクリティカルチェーンと聞いて興味を持った。以前読んだザ・ゴールのTOC(制約理論)をプロジェクトマネジメント特にスケジュール管理に応用する話。
リソースの競合は普通考慮するだろうからなるほど感は無かった。それよりも各ステップに期限を設けるとセーフティータイムが組み込まれてしまう問題の方がなるほどと思った。期限設定をしないことで「学生症候群」を無くし掛け持ちも無くす。バッファーは個々に設けずまとめて設ける。良いと思う。
以下はポイントの抜粋。
・進捗状況はクリティカルパスでしか評価しない(p247)
・クリティカルパスだけ監視(p252)
・クリティカルパスを無駄にしない(p235)
・各ステップにセーフティータイムを組み込みすぎている(p236)
・セーフティーは全て、クリティカルパスの後ろに置く(p237)
・合流バッファーは非クリティカルパスで生じる遅れからクリティカルパスを守る(p243)
・ステップごとの期限設定は廃止(p249)
・各ステップ完了までの時間を減らすことによって、仕事の掛け持ちを大幅に減らす(p250)
・1か月遅れることで、どれだけ金額的な損失があるのか認識(p269)
・交渉したのは納入日じゃなくリードタイム(p283)
・共通のリソースが複数のステップによって用いられる場合、こうしたステップ間の競合も検討(p338)
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- 感想投稿日 : 2024年2月26日
- 読了日 : 2024年2月12日
- 本棚登録日 : 2023年12月18日
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