色々な話が読めて幸せでした。以下それぞれについて感想。
似鳥 鶏
「お届け先には不思議を添えて」
→似鳥さんの作品は『理由あって〜』しか読んだことがなく、しかもかなり前なのでキャラ等忘れていましたが、楽しく読めました。伊神さんの挿絵って初めて見た気がする(何故か女性だと思ってました。葉山くんのせいだ)。青春モノだなーって感じがします。
鵜林 伸也
「ボールがない」
→これは設定が面白いですね。ミステリーってどうも体育会系の要素が少なくなりがちなので、野球部の話は新鮮でした。
相沢 沙呼
「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」
→前作サンドリヨンを買って読みたくなりました。甘酸っぱくていいですね。しかしこんな青春、現実にはないよな……。おニューちゃんが可愛い。
市井 豊
「横槍ワイン」
〈聴き屋〉シリーズで刊行されたら読んでみたいですね。ただ、肝心のミステリー的な部分が苦しい(笑)
梓崎 優
「スプリング・ハズ・カム」
→純粋に〆がこの作品で良かったと思います。ミステリーとしては全然な気がしますが、この短編集では余韻が美しく、一番好きな作品になりました。
同窓会で過去の事件について謎解きというのは割りとよくありますが、これは高校時代の卒業式の情景が目に浮かぶ分、十五年後のラストシーンが切なくて堪りませんでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年10月30日
- 読了日 : 2011年10月30日
- 本棚登録日 : 2011年10月30日
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