古典の名作『源氏物語』を、ひたすらセクシャルに解釈した作品。源氏関連の創作で著名なものはいくつか読みましたが、ここまで露骨なものは初めて見ました。多くの作品では、可能な限り遠まわしに表現しますので。どちらかというと、解釈というより、ちょっと作者の方の妄想が強い気もしました。
たとえば、添い伏しの場面での葵の上が積極的すぎるように思います。一般的な「どこまでもお固い人」というイメージを崩してまで、性に長ける女性として描き出す必要があったのか疑問です。
とはいえ、桐壷巻で重要な(と個人的に考えている)源氏の美しさはうまく表現されていると思います。桐壷帝と一緒に「まだ大人にならないで…!」なんて思ってしまいました(笑)。
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- 感想投稿日 : 2010年8月12日
- 読了日 : 2010年8月5日
- 本棚登録日 : 2010年8月5日
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