教科書通りの歴史を追っていると見失いがちだが、中世中期、ヨーロッパ人口の9割以上は農村に住んでいた。本書は11世紀から13世紀ごろの開放耕地制農業時代におけるイギリス農村の生活を語る一冊。といっても小説で読めるようなドラマや意外な驚きに満ちたエピソードがあるわけではなく、作物、食事、農具、義務、権利、裁判などなど実際的な内容が淡々と続く。興味を持って読むなら楽しめるが、データを後から参照しにくいので役立てるには使いにくい。
用法は限られるが悪い本ではないので、タイトルに惹かれるところがある人にだけオススメ。
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- 感想投稿日 : 2015年1月6日
- 読了日 : 2015年1月6日
- 本棚登録日 : 2015年1月6日
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