自分がいかに見て見ぬふりをしているか、自分がなにも知らずに生きているかを思い知らされる小説でした。
妥協せずに生き、あっけなく死亡したアリッサ・バーン。トレーニングを受けて覚醒していく天才少年ロビン・バーン。そして主人公のシオドア・バーン、2人にくらべたら凡人であるシーオは本当に私なのです。
説教くさくなく楽しい箇所もたくさんあります。
たとえばシーオとロビンが地球外生命体のいる惑星を探検するシーン。
ドヴァウ・ファラシャ・ペラゴス・ジェミナス・スタシス・クロマット・マイオス・ナイザー・シミリス・ジーニアにいる時、2人は平等でした。
物語の中で2人は2度グレートスモーキー山脈でキャンプをするためにウィスコンシン州からイリノイ州・インディアナ州・ケンタッキー州を経由してテネシー州へむかう。1度目は糞虫大統領(トランプ?)によって不安定なアメリカ社会を憂いながら肩寄せあって帰るのですが、2度目の帰りはシーオ1人のみの旅になってします。ロビンは絶望しかないこの世から脱出してしまったのかもしれない、父をこれ以上苦しめたくないという思いもあったと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月10日
- 読了日 : 2023年1月10日
- 本棚登録日 : 2023年1月6日
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