それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2016年6月26日発売)
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ざっくりと日本はxx年くらいにに◯◯戦争あったよね、勝ったよね、負けたよね。くらいが近代史についての自分の知識です。この本はそれを多角的な視点から「なんで日本人はあの戦争へと向かっていったのか」という内容になっている。わからないことはちょっと調べながら読んだ。とてもとても勉強になった。高校生向けの講義と書いてあるが、著者の問いに一つも答えられなかったのがただ歴史の表面を追ってる程度の知識では何も語ることができないということを痛感させられた。

庶民がまっさきに犠牲になる。それは日本だけではない。日本人が受けた悲惨な過去ばかり追うのではなく、誰かを虐げてきた日本人も同様にいるという事実にちゃんと目を向けなければいけない。

夏になったら嫌でも「戦争」というものに触れる時期なので、積読になっていた本書を読もうと思っていた。やっと今年の夏読了できた。もっと早く読むべきだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月12日
読了日 : 2023年8月12日
本棚登録日 : 2023年8月12日

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