暗夜行路 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1990年3月19日発売)
3.45
  • (75)
  • (127)
  • (262)
  • (32)
  • (9)
本棚登録 : 2365
感想 : 167
5

荘厳なもの。一言で表すなら、こうしかない。
初めて読んだ時は、話の理解に苦しむが、時間をかけて読むと、味わいが深くなる。
場面描写も、非常に繊細で情景を浮かべながら、読むことができる。特に、終盤の大山の自然の情景は読む者に、自然の超然さ、荘厳さを与えてくれる。
内容としては、主人公は終始、苦悩と葛藤の繰り返しであり、途中、平安を得るも脆く崩れ落ちる。絶望の底のような心境のなか、大山の雄大な自然に包まれ、自分の抱いてきた、苦悩と葛藤に終止符をうち、物語は終劇へと幕を下ろす。
近代文学の最高峰とも呼ばれているので、とても読み応えはあるが、長編で内容が少し暗いため、
休憩しながら、読むことを勧めます。
駄文ですが、失礼します。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年1月23日
読了日 : 2016年1月23日
本棚登録日 : 2016年1月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする