モーパッサン短編集(一) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1971年1月19日発売)
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感想 : 18
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初読。

お、おぉ…?
と面食らいました、シニカルというか、
ユーモラスなわりに救いの無い話の数々に(笑)
「紐」なんて、オーシュコルンとっさん、そのまま死んじゃったよおい!w

「田舎娘のはなし」もDV亭主、子供さえいりゃいいんかい!
とかw時代とはいえ斜め上の道徳観…
女性の扱いが酷いのも時代かつ、「田舎もの・田園編」という事だからかな~。
「クロシュート」「椅子なおしの女」の救い様の情けといったらもうポカーンだし、
どっこいおっさん達だって前述の「紐」「アマブルじいさん」のように死んじゃうからね!

モーパッサンの故郷、ノルマンディーが舞台ということで、
やはり北の人間はフランスでも朴訥かつ働き者なのかしら…
やっぱさ、百姓っていうのはどこかいつも切ないんだよな…

どこか軽やかで、私の好きな切なさは「ジュール叔父」。
お金持ちで成功してる筈の一家の希望の叔父さんが船上の牡蠣剥きに。たまらんw

「和尚さん」って訳されてるけどこれは神父さんなんだろうなー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フランス文学
感想投稿日 : 2014年3月1日
読了日 : 2014年1月17日
本棚登録日 : 2014年3月1日

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