アイ アム ア ヒーロー [レンタル落ち]

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感想 : 30
5

2016年4月公開。

最近原作コミックスを最終巻(22巻)まで読んだので、居ても立っても居られずBlu-rayをレンタル。我が家では滅多に借りない準新作だったんですけど、どうしても大泉洋扮する鈴木英雄が観たかったんや。

アシスタント業で食いつなぐ冴えない漫画家・鈴木英雄。持ち込んだネームはボツにされ、同棲中の恋人からは甲斐性のなさを詰られる日々。
ところがある時、感染すると心肺停止の上狂暴化して他人を襲うようになる未知のウイルスが日本中に蔓延。ライフラインは寸断され、至る所で事故や火事が起こる中、生き残った英雄ら非感染者たちは、ネット上の情報を頼りに富士山を目指すのだが――……。

公開当時原作は未完結(たぶん既刊は20巻くらい)で、「まだ終わってない作品を実写映画化するのってなんかやだなー」なんて思いながら予告CMを眺めていたものでした。
私は基本的に原作至上主義なので、映画のために新しく作られたキャラクターや付け足された設定がすごく苦手で、ましてや映画版オリジナルエンディングなんて以ての外!という考え方なのです(でも見ちゃう)。
ですから、本作もまた原作とは何がどんな風に変っているのか、怖いもの見たさのドキドキ込みで鑑賞しました。

結論:すっごい面白かった……!!!

ストーリー的にはコミックス8巻のアウトレットモール編まで。始まった直後は「ええ……てっこ(片瀬那奈)こんな感じなの……もっといちゃいちゃしてよ……つら……」とか「うお……比呂美ちゃん(有村架純)普通に仲間になった……紗衣ちゃんは出ないのか……」とか、序盤の方の好きなエピソードが削られているのが残念だったんですけど、アウトレットモールを脱出して終わるなら特に必要ない要素だもんなー。
そしてやっぱりZQNがすごい。この映画の中で一番楽しいのってZQN役だと思う。豪華な俳優陣によるZQN最高でした。
英雄が所持してる散弾銃を撃ちそうで撃たなくて、散々焦らされた挙句にクライマックスの「はーい。」から始まるあのシーンですよ!めちゃめちゃかっこいいやんけ!!
あれこれ本当にR-15?20の間違いじゃなくて?と思ってしまうくらい血飛沫バッシャバシャ、脳漿飛び散りまくり、最初はウッて目を背けそうだったんですけどすぐに慣れましたとも。

原作のストーリーはこの後も続いていくので、この映画版だけではZQNとは何か?比呂美ちゃんはどうなるのか?という謎は大いに残っているんですが、「俺たちの戦いはまだ始まったばかり!」という感じの引きが爽やかで好き。
他所で「続編がありそう」みたいなレビューを拝見しましたが、私は必要ないんじゃないかなーと思います。逆に、この部分だから映画としてまとまったんじゃないかなと。とか言って続編が作られたら作られたで絶対観ると思うけども。

いやー良かった。興奮しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ├ ホラー
感想投稿日 : 2017年8月5日
読了日 : 2017年8月
本棚登録日 : 2017年8月5日

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