秋に始まる巡りめくいのちのはなし。一読して表紙裏をめくると、たくさんの色彩の中に小さなタネを見つけられる。力尽きるタネ、海や砂漠に落ちるタネ、そして鳥に食べられるタネ。仲間たちが芽を出せない運命となってしまっても、ひとり小さく目を出す。物事や自然はただそこにあり、「かわいそう」や「かなしい」という人間の感情がその上で動くだけ。落ち込みそうなとき、客観的に物事をみるために読みたい。人間の足や人間の手の大きさとの対比で、どれくらい花大きく咲いたのかがわかる。筆者の描く鳥や葉っぱの色彩は何度眺めても飽きない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2022年10月23日
- 読了日 : 2022年10月23日
- 本棚登録日 : 2022年10月23日
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