ツインスター・サイクロン・ランナウェイはSF描写がかなり濃く、慣れていない身として当初は世界観を掴むのに苦労したけれど、そのへんの匙加減が自由自在なのはさすが大御所というべきでしょうか。思いの外読みやすく、それでいて最初から最後まで面白さが一級品で本当にすごい。「白鳥熱の朝に」はタイムリーで辛かったけど、今の時代にこそ読めて良かった。小川一水氏の作品は、変化していく時代に合わせてジェンダー感覚をアップデートしようという強い意志が感じられるのも非常に素晴らしいと思う。他の作品もぜひ読んでみたいです。
読書状況:読み終わった
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フィクション
- 感想投稿日 : 2021年7月28日
- 読了日 : 2021年1月3日
- 本棚登録日 : 2021年7月28日
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