1984年バブルのさなかに書かれた東京に生まれ育った人の東京記。下町に生まれ育ったものの、下町には屈折した感情が入り乱れ、それがそのまま東京の現在に繋がる。1992年に再刊され、終章「八年ののち」には「ニューヨークでもロンドンでもパリでも、変貌は付きものである。しかし、東京のように、何かに追い立てられるかのように<街そのもの>を消費してゆく都市は世界にもまれであろう」とまとめられている視点は、この国の現在の姿そのものであると思えた。
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カテゴリ:
父親蔵書
- 感想投稿日 : 2018年12月23日
- 読了日 : 2018年12月23日
- 本棚登録日 : 2018年12月23日
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