(上巻より)
遺伝的な病気がきっかけで自分の出生の秘密を知り復讐へと発展する、
という同じような話を比較的最近読んだ気がするので、
そこらへんは予想の範囲だった。
とはいえ、前作からの登場人物が重要な役割を果たしたり、
新しく登場した女性刑事が容疑者になったりと、
それぞれの存在にほんのりとした違和感を感じさせながらも
予想外の展開で面白かった。
シリーズの中で最初に翻訳されただけのことはある。
新しい刑事部長がハリーをかばって辞表を書きかけたのも驚きだったが、
かつてのハリーの庇護者であった上司が、
亡くなっていたのにはショックを受けた。
普通に引退させるのではだめだったのだろうか。
個人的に世話になっていた心理学者は病気になっているし。
そして、ハリーの部屋のカビを除去してくれた
少々不気味な男は今後再び登場しそうな雰囲気だったが、どうだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ヴァイオレンス
- 感想投稿日 : 2023年2月2日
- 読了日 : 2023年2月1日
- 本棚登録日 : 2023年2月1日
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