失投 (ハヤカワ・ミステリ文庫 110-1)

  • 早川書房 (1985年10月1日発売)
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本棚登録 : 241
感想 : 18
4

スペンサー・シリーズの3作目。

野球、いや、ベースボールを愛し、愛されている男と、
美しく賢い妻のお話。

「あんな人柄の良い若い者はまずいない」と言われるそのピッチャーが、
八百長をしているらしいので調べてほしいと依頼される。
作家として球団に入り込み、あれこれ聞きまわるが
幸せそうなピッチャーとその妻に噓をつき、
追い込んでいくのは嫌な感じだった。

妻の過去のことで脅迫されていた二人に、
なんとか解決すると言っておきながら、
その方法が、結果として脅迫者のうち二人を殺すこと、
だったのはがっかり。
過去を新聞に発表することになってしまったし。

次の作品では新しいオフィスに移っているのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ヴァイオレンス
感想投稿日 : 2022年9月17日
読了日 : 2022年9月14日
本棚登録日 : 2022年9月14日

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