縛り首のN (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 4-14)

  • 早川書房 (2001年1月1日発売)
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本棚登録 : 57
感想 : 5
4

探偵キンジー14作目。

冒頭、前作で舞い戻ってきたディーツの手術のために、
彼のコンドミニアムでお世話などしていたので、
どういう関係になるかと思っていたら、
あっさり、というか、あえて離れていた。

そのディーツへ昔の依頼者からの仕事、
夫である亡くなった刑事の生前の悩みを調べに
湖のそばの小さな町へ向かう。
たまにこういう出張探偵をしているが、
地元を離れている時の事件は怖い。
案の定、泊まっているキャビンで襲われてしまう。

途中ででてきた、
亡くなった刑事のまじめな性格を説明をするエピソードが、
何か伏線なんだろうなと思っていたら、
その銃の暴発を装った殺人が、
最後に犯人のさらなる犯罪を暴いていたのが面白かった。

それと、文中に出てきた、日本の「法医学全書」が実在するのか気になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2021年2月28日
読了日 : 2021年2月26日
本棚登録日 : 2021年2月27日

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