怖い俳句 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2012年7月28日発売)
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本棚登録 : 241
感想 : 31
3

「ぼんぼん彩句」のあとがきで、
宮部みゆきがこの本を読んで俳句の世界に魅せられたと書いてあったので。

面白かった。
俳句と言えば学校で習った有名どころしか知らなかったので、
こんな俳句もあるんだ、というのが正直な感想。
だが、紹介されている俳句の数が多く、
怖くて不気味で意味不明なこともあって、かなりの消化不良。

それと、著者がたとえにちょくちょく絵画を出してきて、
それを調べるのに忙しい。

私が怖かったのは、
稲妻に道きく女はだしかな 泉鏡花

夕焼けや
みな殺されて

歩きだす

岩片仁次

実際に溺れた同僚を助けて水死した河本緑石の俳句も怖かった。
死んで俺が水の中にすんでる夢だつた

あと面白かったのは、
府中の猫はこれは嘘だがぜんぶ片目 前島篤志

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 興味
感想投稿日 : 2023年6月29日
読了日 : 2023年6月28日
本棚登録日 : 2023年6月8日

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