はずれがない作家さんがいるように、はずれない翻訳者もいる。
金原端人氏もその一人(金原ひとみ氏の父上)
訳文の滑らかさもさることながら、原作を選択する目が素晴らしい。
(編集さんもきっと偉いのだろうけど)
原作者が記者としてアジア諸国に滞在したことが本書のベースになっているとかで、砂漠の民の暮らしぶりが実に細やかに描かれている。
(その内容がどの程度正しいのか、それはわからないけれど)
王女の名を持つ遊牧民の娘シャバヌは、自由な魂の持ち主。
11歳にして来年には結婚することになっている。
砂漠の民の暮らしとシャバヌの多感な心模様が、児童文学の持つどきどきワクワクの物語として紡がれている。
ニューベリーオナーであることも納得。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
児童文学
- 感想投稿日 : 2010年2月26日
- 読了日 : 2010年2月26日
- 本棚登録日 : 2010年2月26日
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