文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月16日発売)
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本棚登録 : 3991
感想 : 297
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このシリーズの中では割と読みやすいのではと思う今作品。前作(塗仏)に比べて止まらずに読めた。

10数年振りくらいに読んだので覚えてないか?と思っていたけれど、覚えていたのか察しが着いたのか序盤から結末はなんとなくわかって読んでいた。
結末が毎度の事ながらなんとも哀しくて、辛くて。
誰にも悪意がないだけに、今までのどの事件よりも読み終わってしんみりしてしまった。
京極堂はどんな気持ちで『解いて』いるのか。。

話は変わって、前作で気になっていた関口が復活していて一安心。
序盤の某先生との出会いは作者からの「前作ではやりすぎてごめんね」的な労いか?と思って笑ってしまった
よかったね、関くん

榎木津は洋館が似合いますね
前作では京極堂、木場との絡みがよかったけれど
今作では関くんとのタッグ
序盤の『関口視点』はあまりに酷すぎて笑ってしまいました
コントのよう(笑)ずっと読んでられますね
目が見えない、微熱~は今後伏線として生かされるのか??
そこも気になります

次巻はいよいよ現時点シリーズ最新刊再読。
例のごとく「榎木津礼二郎の元カノ」というパワーワードしか覚えていないので読むのが楽しみ。


ところで最後の『私達』は伊庭刑事と……奥さんのことだろうか??ん??

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年5月17日
読了日 : 2020年5月17日
本棚登録日 : 2020年5月17日

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