生きてるうちに、さよならを (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2007年10月19日発売)
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本棚登録 : 728
感想 : 75
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人ひとりの人生には、様々な人との出会いや別れがあること、そしてその「別れ」の中にははっきりとした区切りがなく、気づくと疎遠になっている、というものや、自分自身の力ではどうしようもないもの(事故や事件)があるのだということが描かれます。

決してエンターテインメントに富んだ本ではなく、また大きな事件が起こるわけでもありません。創業者として一部上場企業を経営するワンマン社長とその家族、また社長の愛人の「隠された歴史」がテーマです。

あらためて自身の人間関係(これまでの人生でかかわった人たち)について思い出そうと思いましたし、両親や妻など、身近にいる家族の「歴史」や「思い」を受け止めて、(あまり考えたくはありませんがいつでも「別れ」が言えるように)生きることができたら、とも思います。
とはいえ、『生きてるうちに、さよならを』言えないからこそ、人生は趣深いものであるのかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 個人
感想投稿日 : 2020年6月11日
読了日 : 2020年6月11日
本棚登録日 : 2020年6月11日

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