突然の事故で記憶と左眼を失った女子高生の「菜深(なみ)」。
移植手術で眼球の提供を受けたが、その左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは眼と、その持ち主である冬月和弥が見てきた記憶だった。
記憶をなくし、それまでと同じようにふるまうことができずに戸惑う「私」を、その心の隙間を埋めるかのように映像と記憶を提供してくれる左眼が優しくつつんでくれる…。
その左眼のかつての持ち主が暮らした街に訪れた菜深は、恐ろしい事件にまきこまれていくことに。
新しい生活に癒しを見いだした「私」は記憶が戻る事を恐れつつ、また和弥の姉、砂織との生活で感じた思いを忘れることを恐れる。
記憶を戻した「菜深」が、当時の「私」を振り返るシーンは感動できます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
仕事
- 感想投稿日 : 2016年11月19日
- 読了日 : 2016年11月19日
- 本棚登録日 : 2016年11月19日
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