【小説9巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女2」

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  • TOブックス (2016年12月10日発売)
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感想 : 48
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ローゼマインが「貴族」として自然に振る舞うことができるようになるために、薬で凝り固まった魔力の流れを恢復させる、というのはなかなかに込み入った状況であるように思います。
しかもその薬を作るための材料採集には厳しい条件が合って…というのは、まるでロールプレイングゲームのようで、読んでいて一緒に冒険しているような気分にもなります。

ローゼマインは肉体的には虚弱で、魔力の量が多いという特性はあるものの、基本的には「守られる側」でもあるので読者としても「武勇にあふれる」英雄の視点から語られる冒険譚よりも感情移入しやすいと思います。

領主の養女となって義理の兄になった領主の跡取り息子をめぐる場面がとても印象に残っています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 個人
感想投稿日 : 2023年11月25日
読了日 : 2023年11月25日
本棚登録日 : 2023年11月25日

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