『このミステリーがひどい!』で小谷野さんが絶賛していたので読んでみた本。なるほど。
本格推理小説としてはあらが目立つし、謎の解決のされ方もいまいち盛り上がりに欠けるんだけど、「社会派」としては出色の出来。ラストあたり、主人公が「真実」に気付いてからの展開は圧巻である。よくこの時代にここまで書けたなあ。
西村京太郎、「十津川警部の人」と侮ってはいけませぬ。初期には名作を何本もものしているのだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年5月7日
- 読了日 : 2016年5月7日
- 本棚登録日 : 2016年5月7日
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