初読のときは救いがない2組だな、と思ったけど、
もういちど読んでみれば、幸せな2人の話だった。
2人は守りたいものに嘘をつくのだ。
話が噛み合わなくても、長らく体の交わりがなくとも、
そういったものはすべて春夫としほに外注し、
2人は2人の良いところだけを、大事にしていくのだ。
スイートな別の記憶、これは何の後ろめたいことのない、
ただの分業なのだ。
ただし、その手段が目的にすり替わってしまったときには、
それはもうトリカブトしかないだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年8月26日
- 読了日 : 2012年8月24日
- 本棚登録日 : 2012年8月24日
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