立花さんの自伝的な一冊。私にとって立花さんの本と言えば、『脳死』が一番ショッキングであり、最もじっくり読んだ一冊であった。その『脳死』に至る背景や経緯について書かれていて、興味深かった。立花さんが浩瀚な書物からの知識だけではなく、世界中を巡った旅行から得られた貴重な経験も、多くの著作のバックボーンになっていたはあまりよく知らなかった。立花さんが最後に書きたい本として、形而上学と立原道造を挙げていたが、後者は意外であった。立原道造を愛する私からは、ぜひとも、立花さんが書く立原道造を読んでみたいとそう思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
サイエンス
- 感想投稿日 : 2020年7月23日
- 読了日 : 2020年4月12日
- 本棚登録日 : 2020年2月23日
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