だいたい四国八十八ヶ所

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  • 本の雑誌社 (2011年1月21日発売)
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何のためになんて考えていると旅はいつまで経っても始まらない

やりたいことは面倒臭い

結局自分が1番かわいいのは生物として当然

四国遍路は適度に誰かと打ち解け合いたい中高年に最適な旅のルートかもしれない

最後までやり抜くよりも途中でサボる方が難しい
やり抜くのは惰性だがサボるのは決断

階段を登る際は前傾姿勢にならずに下半身だけで登ると良い

お遍路転がしの登山と室戸岬が苦行

足は疲れると土踏まずがぺったんこになり、指が靴に押し付けられて豆ができる
固い中敷きで土踏まずを補強する

四国はお接待文化のせいか人がものすごく親切

含蓄お爺さんに別れを告げると無愛想になってろくに見送りしないのが特徴

遍路というのは元々海沿いを歩いていく修行形態から変遷して行ったものという説がある

若いうちは初対面の人は皆敵のように思っていたりするが、歳をとると最初からお互い知ったこっちゃなくなる

四万十川のインストラクターとして働くことを決めた人々は、自然と共に暮らすのが第一優先で、そのために考えうる仕事は何かと検討した結果がこれである
仕事が第一優先じゃない人生

遍路のクライマックスは室戸と足摺

歳を取ってる人ほど人並み以上に歩けるかどうかを気にして日数にこだわる

旅の醍醐味の一つは訳のわからないことや予想外の事態に遭遇すること
理不尽さややり切れなさを味と思ってこそ旅が旅になる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年6月19日
読了日 : 2022年6月21日
本棚登録日 : 2022年6月19日

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