青の物語

  • 白水社 (1994年9月1日発売)
3.80
  • (5)
  • (3)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 68
感想 : 8
2

短編集

「青の物語」
財宝を求めた男たちの末路を冷酷に描く物語。あらゆるものが青に関連させて描かれる、という約束事が展開される。気障なようにも思えるが、うまいと唸らせられるものもあり。

「初めての夜」
新婚初夜を迎えた夫婦の、男側からみたという設定。作者のデビューまもない作。Marg Yourcenar という男か女か分からぬ著者名、という遊びがデビュー間もない頃は存在したユルスナール。初夜に幻滅している男を描く女、という遊びにくわえてなおかつ、この短編の原案を描いたのはユルスナールの父だとのこと。
男→女→男、という入り組んだ構造。

「呪い」
可もなく不可もなく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フランス文学
感想投稿日 : 2018年8月26日
読了日 : 2018年8月26日
本棚登録日 : 2018年8月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする