単行本未収録エッセイ選集+α。
予め著者の小説作品を読み、また、
ある程度、人物に纏わる情報を得ていないと
入り込みにくいかもしれないし、値段も高めなので、
コレクターズアイテムの一種かと。
大部分は
幻想文学出版局『中井英夫スペシャル』(Ⅰ)(Ⅱ)と
何冊か持っている三一書房版全集の後書きで既読。
しかし、こうして一冊にまとめられてみると、
いろいろな意味で、つくづく「重い」。
カバー写真は故人が愛した
世田谷区羽根木にあった、かつての家。
その昔、住所番地を突き止め(案外簡単に調べがついた)
ある日曜の午後、こっそり様子を窺いに行ったことがある。
ファンレターを添えて花束なりワインなり
捧げてくればよかったのに……と、
今頃悔やんでも詮無い話。
でも、天国の貴方はご存じなくても、
私は勝手に貴方を心の師と仰ぎ続けています。
五月になりました。
薔薇のシーズン、そして、喪服の季(とき)ですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ・日記・自伝
- 感想投稿日 : 2015年5月1日
- 読了日 : 2015年5月1日
- 本棚登録日 : 2015年4月7日
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