新本格はあまり読んでこなかったので実は未読。
ブクログでいくつかの絶賛レビューを拝見したのと、未だに丸の内丸善で平積みされているのをこの目で見て、興味を惹かれ、ついに読むことに。
意外にも図書館に置いていなく、BOOKOFFで探すも、100円コーナーにないどころか、売れ筋ベスト10の棚にあるほどの人気ぶり。
およそ30年も前の作品にも関わらずのこの扱い、存在感に驚愕。
確かに良い。
読み易いし、先が気になる展開でどんどんページは進むし、万人におすすめできる。
何と言ってもあの一言。
一文でそれまでの世界を一気に変える系のミステリって今までにも何度か出会ったことはあるけれど、本書の衝撃度が最高クラスなのは間違いない。
旧版からそうなのかはわからないけれど、ページをめくって一文目に唐突に訪れる演出も難い。
だが自分としては、粋なハードボイルドや細かい取材に裏打ちされた下地が滲み出る社会はミステリ、重厚な語りと濃密な空間が織りなす海外ミステリが好きなので、どうしても新本格にありがちな芝居がかった会話、やりとりが気になってしまい星4つ止まり。
そこはもう好みの問題なので。
しかし、本土編に出てくる素人探偵が”島田 潔”って。
どうしたって『占星術殺人事件』が読みたくなってしまう。
こうして読みたい本ばかりが増えていき、想いが消化できずに悶々としてしまう。
遅読家の悩み。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内ミステリ
- 感想投稿日 : 2022年4月2日
- 読了日 : 2022年3月22日
- 本棚登録日 : 2022年4月2日
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コメント 4件
111108さんのコメント
2022/04/03
fukayanegiさんのコメント
2022/04/03
111108さんのコメント
2022/04/03
fukayanegiさんのコメント
2022/04/04