ノンシリーズの、ジャンルも長さも様々な作品集。
既読だったのは「みんなの少年探偵団2」に収録されていた「未来人F」と「大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー」に収録されていた「本と謎の日々」の2編のみ。
ラジオ朗読のための作品もあるとは知らなかった。
表題作は勿論クリスティのあの有名作品を下敷きに、有栖川流の作品にした中編。
原作が好きな方には堪らないと思うが、個人的にはあれはクリスティ作品の中でもいまひとつ…と思っているのでそれほど興が乗らなかった。
ただ探偵を登場させた点は良かった。
他の作品はSFあり、ブラックユーモアあり、ナンセンスものありだが、全体的にはとりとめのないような話が多かったように思う。
有栖川さんが大好きで大好きで、有栖川作品読破を目指すという方なら別だが、特に何が何でも読まなきゃというほどの作品ではなかった。
巻末の著作リストを見ていたら、デビュー作の「月光ゲーム」が出たのが1989年。
ということは今年で作家デビューから30年という節目の年らしい。おめでとうございます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー・名探偵
- 感想投稿日 : 2019年8月2日
- 読了日 : 2019年8月2日
- 本棚登録日 : 2019年8月2日
みんなの感想をみる