こうして誰もいなくなった

著者 :
  • KADOKAWA (2019年3月6日発売)
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本棚登録 : 898
感想 : 100
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ノンシリーズの、ジャンルも長さも様々な作品集。

既読だったのは「みんなの少年探偵団2」に収録されていた「未来人F」と「大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー」に収録されていた「本と謎の日々」の2編のみ。
ラジオ朗読のための作品もあるとは知らなかった。

表題作は勿論クリスティのあの有名作品を下敷きに、有栖川流の作品にした中編。
原作が好きな方には堪らないと思うが、個人的にはあれはクリスティ作品の中でもいまひとつ…と思っているのでそれほど興が乗らなかった。
ただ探偵を登場させた点は良かった。

他の作品はSFあり、ブラックユーモアあり、ナンセンスものありだが、全体的にはとりとめのないような話が多かったように思う。

有栖川さんが大好きで大好きで、有栖川作品読破を目指すという方なら別だが、特に何が何でも読まなきゃというほどの作品ではなかった。

巻末の著作リストを見ていたら、デビュー作の「月光ゲーム」が出たのが1989年。
ということは今年で作家デビューから30年という節目の年らしい。おめでとうございます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー・名探偵
感想投稿日 : 2019年8月2日
読了日 : 2019年8月2日
本棚登録日 : 2019年8月2日

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