四季彩のサロメまたは背徳の省察

著者 :
  • 早川書房 (2015年4月22日発売)
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本棚登録 : 382
感想 : 45
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再読。原田マハのサロメを読んだ後、一番にこれを読みたくなった。
私はこれでサロメを初めて知った。
そしてやっぱり思う。私にとってはこれこそがサロメ。
「サロメさながらに、死よりも恋に価値を置く者にしかできぬ、命を賭した恋の駆け引き。」


改めて読むと、題名の通り本当に四季彩に溢れていることに気づいた。
初読ではストーリーを追いかけるのに精一杯で、しかもそれで満足してしまっていたからなあ。

今回、出てくる絵画もきちんと調べながら読んだけど、結構知っているものも多くて、自分の趣味がまたさらに深まった。

次に読む時は、月と陽光、曇りなど、空の描写に注意してみようかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 20代
感想投稿日 : 2021年2月25日
読了日 : 2021年2月25日
本棚登録日 : 2020年12月10日

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