歴史の中にどういう学びがあるかを教えてくれる本。総論賛成で各論で反対というのはよくあるが、それは結局総論でも賛成していないのと同じである。人を動かすときには大義を掲げる必要がある。ただし、人が動くのは大義があるからではない。人は利害と恐怖でしか動かないが、大義のために動いていると人は信じたがるロマンがあるため、これを前面に掲げる。話を通すときは、下にまず通したほうがよい。尊王攘夷については、当時の客観的な状況からも日本は外国から学ぶ必要はあると感じていたが、それを外国から言われたくないという感情が強く、尊王攘夷が強まっていった。世論は実現可能性を考えない。その後の生麦事件、薩英戦争での大敗を経て、イデオロギーではなく、産業として強化しなければならないことを理解した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
非仕事新奇
- 感想投稿日 : 2021年8月7日
- 読了日 : 2021年7月29日
- 本棚登録日 : 2021年7月20日
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