思ったよりスケールの大きな物語。
人の死や「やみねずみ」、悪意、硬直化した心など、目を背けたいものもしっかり描かれている。
「ねこ」と呼ばれる大柄な少年と、数学者の父、自称ティンパニ奏者の祖父。
物語の後半はねこがそんな家族のもとを離れ、成長していく。
そこから物語のテンポがよくなってきて、だんだん読むのが楽しくなっていった。
そこで「クーツェ」が何者かがもわかる。
この本は十年位前、当時十代だった知人に教えてもらった本だ。
私もその頃読んでいたら、もっと多くのものを感じとれたかな…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年9月26日
- 読了日 : 2015年9月23日
- 本棚登録日 : 2015年9月23日
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