麦ふみクーツェ (新潮文庫)

  • 新潮社 (2005年7月28日発売)
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本棚登録 : 2959
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思ったよりスケールの大きな物語。
人の死や「やみねずみ」、悪意、硬直化した心など、目を背けたいものもしっかり描かれている。

「ねこ」と呼ばれる大柄な少年と、数学者の父、自称ティンパニ奏者の祖父。
物語の後半はねこがそんな家族のもとを離れ、成長していく。
そこから物語のテンポがよくなってきて、だんだん読むのが楽しくなっていった。
そこで「クーツェ」が何者かがもわかる。

この本は十年位前、当時十代だった知人に教えてもらった本だ。
私もその頃読んでいたら、もっと多くのものを感じとれたかな…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年9月26日
読了日 : 2015年9月23日
本棚登録日 : 2015年9月23日

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