何者 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2015年6月26日発売)
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本棚登録 : 20883
感想 : 1862
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初読みの作家。直木賞と映画になっていたんですね。表紙の俳優達と小説の中の登場人物が一致せず、何度も途中で見てもイメージしにくかった。映画も評判良かったのだろうか?
就職に必死になって、自分達を飾ったり、偽りの自分を出して何者かになろうとしている姿を辛く感じてしまった。会社で採用面接官や昇格面接官を何度もやってきたので、そう思うのかも知れない。偽っていても、ある程度の本質は見られるもの。あとは、会社が求める人材かどうか。
主人公や上の階のカップルの言動にも不信感を持ったり、途中で仲間割れのように本音で語る場面があって、読み進めが辛くなった。
裏表紙にあった「ラスト30ページ、物語があなたに襲いかかる。」
まさに、最後に来て怒涛の謎解きのような「何者」が顕れる。ひとつひとつの言葉が胸を抉ってしまう。モヤモヤしたまま終わってしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年8月22日
読了日 : 2023年8月22日
本棚登録日 : 2023年8月22日

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