あの家に暮らす四人の女 (中公文庫 み 51-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2018年6月22日発売)
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世間離れした母と刺繍を職とし細かいことが気になる娘。打算的な娘の友人と、その友人の会社の後輩でダメ男に弱い娘。そういった4人が一つ屋根で暮らす。娘と友人は39才の年齢もあり、結婚に色々な思いがある。
淡々とした日常を描くと思ったら、その敷地には守衛小屋に住む山田老人も住んでいる。他人の娘二人が、この老人に見つからないようにひっそり暮らしていたが見つかってしまう。その原因となった水漏れ事故が、いろいろな波紋を起こす。母娘の夫(父)のことや、別れる原因となる河童のミイラの再発見。過去の語り手が善福寺川のカラスだったり、強盗退治にユウレイが参戦したり、相当ぶっ飛んだ内容。
恋愛があったり、ストーカー騒ぎがあったり、てんこ盛りの内容だが、さらっと書かれているので軽く読める。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年8月18日
読了日 : 2022年8月18日
本棚登録日 : 2022年8月18日

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