空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年1月10日発売)
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感想 : 1683
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バラバラに読んで最後に直木賞の受賞作2に行き着いた。図書館で最新作を入れたのに伴い、過去の3作も文庫本で入れたようなので、誰かの要望かも知れない。1、3を自分で買ってしまって残念。
今回の作品は職人のような人達が患者となっている。空中ブランコ乗り、野球の守備の名手、恋愛小説家、それとヤクザに大学教師。伊良部先生は相変わらず純粋(?)に、その仕事に没入できる。空中ブランコにも全く躊躇せずに飛び移れるし、野球の守備も出来れば、小説も書ける。そういった姿に皆んな脱力して楽しめる。ヤクザの交渉の場にも立ち会い、平然としている。道路標識も勝手に塗り替える。誰も出来ないことをやるのがこの本の魅力。
それにしても直木賞は大衆文学とは言え、懐が広い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2024年1月25日
読了日 : 2024年1月25日
本棚登録日 : 2024年1月25日

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