Kindle Unlimitedでなんとなく読んでみたものの、凄く引き込まれて一気読み
メガバンクでエリート行員としてサラリーマンとしての誇りを持って生きてきた主人公の退職後の人生から「生き方」とは?「生き甲斐」とは?というテーマが浮き彫りにされている
読みやすい中で考えられる作品で、作中の心打たれるフレーズを幾つもメモしてしまった
主人公は退職後、サラリーマン時代の思い出に勝てず苦しむが、ただの退職のみならず介護など自分自身が要因でない、のっぴきならない事情から終わった人になった友人の話なども他人事ではなく、胸が苦しくなった
内館牧子さんが還暦を迎え、参加した同窓会でどんな秀才もエリートも「着地点は変わらない」ということに気付いて書かれたのが本作、実際に周りに終わった人が増えてきた著者の言葉は重みがあり、自分自身の会社員人生や生き甲斐について考え直すきっかけとなる一冊だった
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月10日
- 読了日 : 2022年12月17日
- 本棚登録日 : 2022年12月8日
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