トーキョー・プリズン (角川文庫 や 39-2)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2009年1月24日発売)
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本棚登録 : 2132
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東条英機ら第二次大戦の戦争責任者たちを収監した巣鴨プリズンで起こる不可解な事件の謎に迫るミステリ。
巣鴨プリズンは実在したけど、本作でのポジションはあくまで舞台というだけ。戦争の功罪を読者に問いかけてきたりはしないので安心して読めます。
戦時中に消息を絶った知人の情報を得るため巣鴨プリズンを訪れた主人公・私立探偵フェアフィールドは、調査の交換条件として、囚人・貴島悟の記憶を取り戻す任務を命じられます。捕虜虐殺の容疑で拘留されている貴島は恐ろしいほど頭脳明晰な男だが、戦争中の記憶は完全に消失。フェアフィールドは貴島の相棒役を務めながら、プリズン内で発生した不可解な服毒死事件の謎を追うが…。
歴史ものとも言えるけど、それよりは純粋に推理小説として楽しみたい作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年1月1日
読了日 : 2014年12月25日
本棚登録日 : 2015年1月1日

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