装丁に惹かれ、図書館でたまたま手に取った貫井徳郎さん。初読み。
なかなか重いテーマから気持ちの良いラスト。人は誰しも「悪の芽」を持っている。その悪の芽を育てるには自分の境遇ち周りの環境も影響してくる。それを開花させるまで育てる人はごく一部の人間。自分が想像出来ない想像力の欠如。ネット上での発言もそう。
だがその悪の芽を持つ一方で善の芽もある。自分の知らないことを慮る、それはとても難しい。少しづつでもよいので善の芽を育てて開花させたい。それはとても勇気のいることだ。
長編ながらそれを感じさせない筆力、構成だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
貫井徳郎
- 感想投稿日 : 2021年5月7日
- 読了日 : 2021年5月7日
- 本棚登録日 : 2021年5月7日
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