県庁の星 (幻冬舎文庫 か 23-2)

著者 :
  • 幻冬舎 (2008年10月10日発売)
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本棚登録 : 461
感想 : 57
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2006年の同名映画の原作だが、映画とはかなり違う。最大の違いは、映画では柴咲コウが演じたヒロイン・二宮が、小説では45歳の太ったオバサンであるところ。

映画版は、織田裕二演ずる主人公と二宮の淡いラブストーリーでもあった。対して、この原作にはラブストーリー要素が皆無で、徹頭徹尾「お仕事小説」になっている。

違いはあっても、これはこれで面白い。

小説のほうが、県庁や舞台となるスーパーの仕事内容が詳細に描かれている。

ただ、話があちこちに飛んで、やや構成が散漫だ。
二宮と20歳になる息子の関係の描写とか、別れた夫とのやりとりとか、「これ、いらんだろ」と思ってしまった。

映画のほうが、はるかにストーリーがスッキリとしている。脚本家の仕事ぶりがプロである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2022年2月25日
読了日 : 2022年2月25日
本棚登録日 : 2022年2月25日

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