傑作と名高いだけあり、構成の緻密さに驚いた。
途中それぞれがお互いを幽霊ではないか?と問い詰め合うシーンではドギマギした。
さらに、トムがいろいろ調べて、何とか過去のいつなのか?特定しようと調べる行為も驚いた。だからこそ、読んでいて最後の結末があぁそうだったのか!と納得があり、感動が深い。
印象的だったのは、退屈で仕方が無いトムが庭園の美しさに魅了されていくこと。イギリスの手入れの行き届いた庭園の美しさには驚かされるが、四季の移ろいと、その楽しみが生き生きと伝わってきて、実家に早く帰るよりもここへ留まりたい!というトムの発言に現実味がある。
最期の大旅行。一人ではできないけれど、トムがいたらやれるというのも、そして入れ替わるように息子が登場するのも、実に自然。弟のピーターが、女の子じゃなくて、大人の女性だよというシーンも印象的。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月7日
- 読了日 : 2020年10月7日
- 本棚登録日 : 2020年10月7日
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コメント 1件
BlackCatJijiさんのコメント
2020/10/07