嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2006年10月30日発売)
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感想 : 112
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女刑事音道貴子シリーズは結構好きなシリーズで、全部読んでいるかもしれません。今回は隅田川東署に異動となって、そこでの活躍を描く短編集でっしたが、なかなか魅力的な脇役も多く、飽きずに楽しめる作品集でした。下町の色がよく出ているのは「残りの春」かな。「木綿の部屋」は印象に残る作品でしたが、それは滝沢刑事が出てきて、しかもその娘の家庭に話になっているからです。どうも滝沢刑事には似合わないけど。<br><br>

そういう意味では、滝沢刑事(もともとこの隅田川東署のメンバーじゃないけど)の魅力は半減で、ノンキャリアの玉城、キャリアの沢木、鑑識の早苗などの方が面白かったです。キャリアの沢木とは、もう1作くらい事件でコンビを組んで欲しいものです。<br><br>

収録作品<br><br>

その夜の二人<br>
残りの春<br>
木綿の部屋<br>
嗤う闇

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2007年1月20日
読了日 : 2007年1月20日
本棚登録日 : 2007年1月20日

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