最近話題になっている,瀬木比呂志著「絶望の裁判所」をドラマティックにしたような小説です。
並行して読むとより背景が見えて,興味深いです。
信念と高邁な理想を抱いた裁判官が出世とは無縁に延々現場で判決を書き続け,他方,いかにも体温低そうな冷徹な裁判官が出世街道を驀進する…。
現在の裁判所は,ここまで極端ではないでしょうが,ここで描かれていることが決して絵空事ではない時代はあったのでしょう。
組織の中で生きる…ということはどこも同じ矛盾を抱えているものだと感じます。
以上は上巻までを読んだ感想です。
下巻はどのような展開になるのか,予想通りか,それとも予想が裏切られるのか,楽しみです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年4月12日
- 読了日 : 2014年4月11日
- 本棚登録日 : 2013年9月1日
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