漢字伝来以前からのやまとことばについて考察した刺激的な本。同音異義語というのがあるが、そうではなくてそういうことばや似たことばは皆同じ働きをしていて仲間の言葉という。上代日本語の甲類と乙類の違いも同類のことばだと著者は考えているようだ。古代の人々が人間の生命と植物の生命を同じものとして捉えていたというのも目を開かされる思いだった。日本人のもともとの心の働きへの示唆を与えてくれる。素晴らしい本だと思う。
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カテゴリ:
日本語
- 感想投稿日 : 2022年10月22日
- 読了日 : 2022年10月22日
- 本棚登録日 : 2022年10月22日
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